小説家のための技術を紹介!

新紀元社 【小説家になろうで書こう】これを読んであなたも小説家デビュー!

これらの作品は全て小説投稿サイト「小説家になろう」から書籍化された作品です。

始めに

 これから小説家になりたい、作品を投稿してみたい、作品をより良い物にするためにブラッシュアップしていきたい、という人は多いと思います。

 しかし、その方法がわからないから現状のままという方は多いのではないでしょうか?

 本記事では、これらの方に向けた耳よりな情報を技術本「小説家になろうで書こう」から一部を抜粋してご紹介させて頂きます。

小説執筆のルールとは

 小説を書くうえで、「こうしなければいけない」「これをしてはいけない」といった厳密なルールはありません。

 小説家になるためにとりあえず小説を書いてみた、もちろんそれは大切なことです。
 しかし、読みやすい文章の作法を知っていなければどれだけ面白い物語を書いても、読者はストレスを感じて、途中で読むのをやめてしまう可能性もあります。

 『小説家になろう』の書籍化作品にも多いライトノベルジャンルにおいては、流麗で美しい文章や技巧を凝らした文章だけでなく、勢いや個性を感じる文章が好まれることもあります。
 とはいえ、思い浮かぶがまま、どこまでも自由に書けばいいというものではなく、押さえておくべき文章作法があるのも事実なのです。

 特に、いずれはコンテストにチャレンジしたり、プロの小説家になりたいと考えているなら、これらの作法はぜひ押さえておきたい技術ですよね。

 これからその基本作法について、「小説家になろうで書こう」より初級者編と中級者編から、その一部を抜粋して紹介していきます。

記述記号の使い方(初級者編)

*句読点

句読点とは、文章の区切りに打つ「マル」と「テン」のことです。

マル(。)
=句点は文字通り句(文、センテンス)を作るために、文の 終わりに打つ記号。
テン(、)
=読点は、ひとつの文のなかを区切る記号で、ブレス(息継ぎ)や意味の切れ目、または読みやすさを意識して打ちます。
記述記号一覧

 句点は文中で打つべき場所がはっきりしているので、使い方で迷うこともそうないかと思いますが、カギカッコを使用した会話文の末尾に句点をつけるか、つけないかに関して悩む人はいるかもしれませんね。
 これは、どちらかだけが正しいということはなく、主に教科書では、閉じカッコの前に句点をつけて表記されていますが、新聞や出版物では閉じカッコのあと(外側)には句点をつけず、閉じカッコの直前の句点も省略するのが一般的です。

 句点は文章を読みやすくする便利な記号です。
しかし、句点のつけ間違いなどが小説の中で続いてしまうと途端に快適に読み進めるための障害となってしまうことも……。
 本書では、こういった記号の使い方などをしっかりと学ぶこともできます。

キャラクターの作り方 (中級者編)

作品の要、魅力的なキャラクター作りの 秘訣も一部紹介!

○ヒット作こそキャラクター重視

 小説を構成している三大要素といえば、世界観・キャラクター・ストーリー。

 そのなかで一番重要なのはなんだと思いますか? そんなのは書き手や作品のジャンルによって違うだろう、と思った方、当然といえば当然です。

 キャラクターとストーリーは切り離せるものではない、と 思った方、確かにその通りです。
 そして、「キャラクターではないか」と思った方は案外多いのではないでしょうか。
 ことエンターテインメン ト小説に関しては、近頃特にその傾向が強く見られます。

○キャラクターが読者を作品世界に引き込む

 自分の知らなかったことを知ったり、現実を忘れてひたすら没頭できたりと、読書の楽しみは様々にありますが、キャラクター性の強いライトノベルやライト文芸などを好んで読む人たちにとってもっとも大きな楽しみといえば、日常とは違う非現実の世界に入り込んで、現実では体験できないことを追体験することではないでしょうか。
 そして、そんな読者を作品世界に引き込む役割を担うのが、キャラクターです。

○属性で個性づけ

 キャラクターの個性を考える際、属性から決めていくというのも方法のひとつ。

 次の表は、属性パターンの一例をまとめたものです。

○相関図を書いてみよう

 主要キャラクターが出揃ったら、キャラクター同士の関係性や簡単な属性などを書き込んだ相関図を作ってみるのもおすすめです。
 頭のなかでキャラクターを林立させていても、表面的な関係性しか見えてこなかったり、把握できないことがあります。
 キャラクター同士の繋がりを設定として考えてはいるものの、文字情報としてしか理解しておらず、キャラクターの肉付けに役立つには至っていないのです。
 キャラクターシートなどを利用して、そのキャラクター個人のことを理解したとしても、それだけではキャラクターは際立ちません。

 では、キャラクターを際立たせるためにはどうしたらいいか。
 そのひとつの解決方法が、キャラクター同士の関わりのなかでキャラクターを描いていくやり方です。
 別のキャラクターと反目させたり、強い絆ができあがるまでを書いたり、気の置けない間柄にしてみたりなど、キャラクターとキャラクターの間にある関係性を決めておくと、おのずと必要なエピソードまで見えてくるのではないでしょうか。
 そのためには、人間関係におけるキャラクターの立ち位置を把握しておかなくてはいけません。
 それに役立つのがキャラクター相関図というわけです。

 キャラクターの個性や位置付けをハッキリさせることは重要な要素の1つです。

 キャラクターとは物語を動かす人であり、キャラクターが読者を作品世界に引き込む中心です。
 似たようなキャラクターが多かったり、キャラクターを増やし過ぎたりすると、ユーザーはキャラクターを覚えてくれず作品世界に入り込むことはできません。

 その証拠に、あなたの好きな漫画やアニメを思い出してみてください。

 あなたはその漫画やアニメの登場キャラクターのほとんどを覚えているはずです。

 それは登場キャラクターの数、個性のバランスがとられており、読者が覚えやすいものになっているからです。ヒット作品のほとんどはこのバランスがしっかりしています。

 これらのバランスをしっかりしたものにするために、まずは主要キャラクターから考えると良いかもしれません。

 これら基礎知識を始め、【小説家になろうで書こう】では「小説家になろう」サイトの紹介、小説の投稿の仕方、受賞から書籍化までの流れ実際に「小説家になろう」サイトからデビューした先生たちへのインタビュー、アドバイスなど、小説家になるうえで必要な知識、道のりが凝縮されております。

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「小説家になろう」で書こう

タイトル名
小説家になろうで書こう
出版社
新紀元社
定価
1600円
IBSN-13
978-4-7753-1517-0
発売日
2017/07/22