本の紹介
日本の古武道を代表する武術の一つである「柔術」の総合解説書です。
柔術とは武器を持たず、素手でさまざまな敵と闘う武術のことです。グレイシー柔術で格闘技ファンに知られるようになりましたが、本来は武芸の一つとして伝承されたものです。
本書では主に形(かた)の解説と歴史、思想、流儀、技法を紹介しています。修行者のみならず見て楽しみたい人たちにとっても最適の一冊となっています。
形の解説は著者が制定した水月塾制定柔術形より、基本60本と太刀捕り・半棒術のそれぞれ代表的な技10本の計80本(初段から二段相当)を図解しています。
●目次予定
第1章 基礎知識
- 柔術の定義とその修行/技法の基礎知識/日本柔術と中国拳法
第2章 歴史と流派の沿革
- 日本柔術の起こり/草創期の代表的な柔術流派/日本柔術の隆盛/日本柔術の近現代
第3章 日本柔術の思想と教義
- 日本柔術の思想と教義
第4章 柔術の技法
- 柔術の技法/関節技/投げ技/締め技と固め技/当身技/活法と整腹術
第5章 柔術の形
- 受身/礼式/初伝/中伝/奥伝/短棒術/太刀捕/初伝段取
巻末付録
- 流儀一覧/人体の急所/旧国名日本地図/用語集