本の紹介
《幻想と怪奇》ではこれまで、題材や時代、媒体をテーマに各巻を企画してきましたが、今回は初めて、特定の「都市」をテーマにしました。どこかって? もちろん、怪奇幻想の本場イギリスの首都、数々の名作の舞台となったロンドンです。夜霧にけむるイメージを生かし、ガス燈ともる夜道を馬車が行く時代を中心に、クラシカルな作品を集めてみました。ビッグ・ベンが時を告げるウェストミンスター宮殿から、閑静な郊外の住宅地まで。伝統的な幽霊譚あり、あなたが読んだことのないような奇妙な物語ありの、幻想紀行をどうぞ。
なお、本巻より創作ページを拡大、連載コラムも開始しました。より自由で、さらに充実した《幻想と怪奇》を、どうぞお楽しみください。