新紀元社 / Shinkigensha

異世界の常識は難しい~希少で最弱な人族に転生したけど物理以外で最強になりそうです~

異世界の常識は難しい~希少で最弱な人族に転生したけど物理以外で最強になりそうです~

シリーズ名:モーニングスターブックス
著者:つぶ餡
イラスト:北沢 きょう
定価:本体1,300円(税別)
四六 324ページ
ISBN 978-4-7753-2017-4
発行年月日:2022年10月26日
在庫:在庫あり

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本の紹介

しっかり者のつもりですが兄の尻尾は手放せません!
無自覚無双な人族幼児の異世界ほのぼの成長譚

獣の姿にもなれる獣耳&尻尾ありの人型獣族の者たちが大多数を占める世界に、会社員だった前世の記憶を残したまま希少な人族として転生した主人公。ピアニーと名付けられ、周囲(特に兄のオーキッド)から惜しみない愛情を注がれて暮らすも、こちらの世界はびっくりすることばかりで前世の常識が通じない!

 

 

 

「にーしゃん まもゆ しゅる!」
 ついにピアニーはプリプリと怒って、僕が話しかけられないように守って見せると言い出してしまった。
 客(敵)からピアニーを守るために、僕の名前を飽きるほど名乗ったのだが、これでは画餅に終わってしまう。
 どうしたものかと考えていたところに、またもや「名前教えて?」と客(敵)がやってきたので、思わずため息が出た。
 ため息に気がついたピアニーが、僕を振り向いて軽く頷く。
 ピアニーはすぐに前を向き、両手をカウンターにちょこんと出す。
 そのまま椅子の上で踵を上げ、つま先立ちになり、腰をキュッと突き出だした。
「めぴょうのぽーじゅ!」
 あろうことか、ピアニーが女豹のポーズをしたのだ。
 どうだ! と言わんばかりにポーズを決めている。
「なにソレ、可愛い!」
 一瞬僕は固まっていたが、客(敵)の言葉ではっとなり、すぐにピアニーを抱っこ紐で抱っこしたのだった。
「今のポーズをもう一度お願いします」
「用向きがないようですので、次の方どうぞ」

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