本の紹介
モンスターデザインを始める時には、主に二つのパターンがあります。
Ⅰ 生態設定から作るパターン
●どんな攻撃をしてくるのか ●何を食べているのか ●どこに住んでいるのか など、設定を最初に考える場合、近い生態の実在の生物をアレンジしてモンスターを作ります。 ●完全な創作作品 ●世界観の出来上がった物語の中に登場させたい場合 などがこのケースに当てはまります。
Ⅱ 「○○ぽいモンスター」という、モチーフありきで作るパターン
モチーフとなる生物の特徴を強化、アレンジしてモンスターを作ります。 ●魅力的な生物にインスパイアされた時 ●ゲームなどに多種多様なバリエーションのあるモンスターを多数出したい時 ●誰かからのオーダーで制作する場合 などがこのケースに当てはまります。 Ⅰのケースの方が面白そうで、こちらが主になりそうですが、ゲーム制作や仕事として制作す る場合、実は9割がⅡのパターンです。しかしながら、そのどちらのパターンでも実在の生物 を元にモンスターを作るという点は同じです。
動物からモンスターを作るには
❶観察し ➡ ❷特徴を理解し ➡ ❸応用してモンスターにする という工程が必要です。このように、基本である実在の生物の体を知ることで、初めてア レンジ(応用)出来るようになります。 本書は、いくつかの動物の特徴を噛み砕いてご紹介し、モンスターをデザインする工程を理解 していただく本となっています。動物の「見るべきポイント」を知ることで、観察した時に得 られる情報も増えていきます。本書の内容をふまえて、ここにはない動物も観察し、モンスター への新たな進化を遂げさせてみてください。