シリーズ名:F-Files
巻数:36
著者:高平鳴海、愛甲えめたろう、銅大、草根胡丹、天宮華蓮
定価:本体1,300円(税別)
B6 242ページ
ISBN 978-4-7753-1000-7
発行年月日:2012年04月28日
在庫:在庫あり
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本の紹介
食事は誰にとっても必要な事柄であり、それ無しで人は生きていけません。その反面、私たちは食について詳しく知っているとは言えません。特に昔の話となると、日本のことならまだある程度想像は付きますが、外国で何を食べていたのか聞かれたらどうでしょう。エジプト人は? 中世のドイツの修道僧は? 古代ローマの奴隷は?
本書では、中世ヨーロッパを中心に、西洋世界の古代から18~19世紀までの食事情を図解で紹介します。人が何を食べてここまで進化してきたかがわかる一冊です。
【目次】
【第1章 古代文明の食】
- No.001 人類はいつから調理を始めたか
- No.002 かまど登場以前の調理事情
- No.003 かまどの発明
- No.004 メソポタミア文明と農地
- No.005 中東の古代人を支えたナツメヤシ
- No.006 メソポタミアの型抜きパン
- No.007 メソポタミアの肉料理
- No.008 メソポタミアの野菜と香辛料
- No.009 ビールはメソポタミアで生まれた
- No.010 ビールは必需品で薬
- No.011 居酒屋の主人は女性
- No.012 古代セレブを熱狂させたワイン
- No.013 メソポタミアの煮出しドリンク
- No.014 古代の料理人と最古のレシピ
- No.015 医療にも使われたエジプトのパン
- No.016 ハイエナはごちそう
- No.017 エジプトの魚と信仰
- No.018 ピラミッドを造り上げたタマネギ
- No.019 エジプトで食べられていた野菜と果物
- No.020 岩塩の方が海の塩より高級品
- No.021 戦争とカロリー
- コラム メソポタミア文明の食文化の終焉と残滓
【第2章 ギリシャ・ローマの食】
- No.022 初期ギリシャ食文化は意外と質素
- No.023 花開いたギリシャ料理
- No.024 料理に音楽を聴かせたエトルリア人
- No.025 ローマでタダの朝食に在り付く方法
- No.026 古代の公衆浴場は健康ランド
- No.027 ローマの金持ちは寝転がって食事する
- No.028 ローマの正賓-食前酒から前菜まで
- No.029 ローマの正賓-食後の菓子まで
- No.030 ローマ貴族は奴隷の髪で手を拭いていた
- No.031 ローマの平民や貧民の夕食
- No.032 ギリシャ・ローマの酒宴
- No.033 花冠を被って恋のまじないに興じる男たち
- No.034 アッサタロスは死霊の慰め
- No.035 ローマで重宝された堅過ぎるパン
- No.036 ローマでよく食べられた食材たち
- No.037 ローマではワインに水とアスファルトを混ぜた
- No.038 最高のワインと最低のワイン
- No.039 ローマの飲料いろいろ
- No.040 暴君ネロも出入りしたローマの安食堂
- No.041 美食のための飼育と養殖
- No.042 豚の乳房とフラミンゴの舌
- No.043 翼を付けたウサギで作るペガサス焼き
- No.044 1回の食事に数百万円
- No.045 店の売り物とケーナの手みやげ
- No.046 高価な万能調味料ガルム
- No.047 植民地が支えた繁栄とパン配給
- No.048 ローマ兵の食糧事情
- No.049 ガリア戦記に見るカエサルの食糧調達
- コラム 昆虫は食材として適しているのか?
【第3章 中世から近代ヨーロッパの食】
- No.050 肉を崇拝していたゲルマン民族
- No.051 ゲルマン人の飲酒習慣とビールの進歩
- No.052 四体液説に支配された中世人の健康
- No.053 4大元素の化身とされた食材たち
- No.054 王侯貴族のアイデンティティーと調理法
- No.055 中世中期までの領主の食卓
- No.056 初めは手づかみで食べていた中世貴族
- No.057 ごちそうはどぎつい色でくどい味
- No.058 宮廷に登場した巨大な演し物料理アントルメ
- No.059 料理書に残る豪華なアントルメ
- No.060 ワイン製造を独占した修道院
- No.061 野趣あふれるジビエと去勢鶏
- No.062 ヨーロッパでの卵の調理法と占い
- No.063 食べてはいけない肉と断食日
- No.064 庶民をうんざりさせた塩漬けニシン
- No.065 中世人の食事回数
- No.066 中世のパン事情
- No.067 冬の前に作る塩漬け肉
- No.068 中世の野菜泥棒は罪にならなかった
- No.069 中世に24時間営業のファーストフード店
- No.070 RPGに出てくるような宿屋は14世紀から
- No.071 家に食堂がなかった中世期
- No.072 中世農家の日常メニュー
- No.073 ハレの日の農村の食事
- No.074 食べないことで神に近づこうとした尼僧
- No.075 スパイス狂いの中世人は何を得たか
- No.076 大航海時代の船上での食事
- No.077 遠洋航海と壊血病
- No.078 コロンブス交換による大変革
- No.079 砂糖はいつからヨーロッパで用いられたか
- No.080 焼き菓子から糖衣菓子・チョコ菓子へ
- No.081 ヨーロッパの食糧事情は何度も激変した
- No.082 こうして近代フランス料理が生まれた
- No.083 レストランは薬膳スープ
- No.084 改革を進めた偉大な料理人たち
- No.085 料理書や食のエッセイとガイド
- No.086 近代人の心強い相棒となったコーヒー
- No.087 宣伝工作によって英国に定着した紅茶
- No.088 どこにあっても高貴であり続けたチョコレート
- No.089 蒸留酒は現世の辛さを忘れさせる特効薬
- No.090 食べないパンの皿トランショワール
- No.091 スプーンは愛の証でナイフは信頼の証
- No.092 フォークが普及するまでの紆余曲折
- No.093 重宝された銀器と企業秘密だった磁器
- No.094 中世ユダヤ人の祭日の食事
- No.095 ユダヤの食のタブー
- No.096 評判がよかったユダヤの食肉
- コラム 中世の豚の話
【第4章 日本の食・世界の食】
- No.097 日本の食文化は奈良時代から
- No.098 そうめんが日本の麺のルーツだった
- No.099 ソバとうどんの歴史
- No.100 日本の携帯食
- No.101 日本の印象的な発酵食品
- No.102 アジアで愛される魚醤
- No.103 洋の東西を問わず最も愛された茶
- No.104 朝鮮半島の奇妙な宮廷料理
- No.105 イスラム圏の食事マナーとタブー
- No.106 ゲテモノとされる食材や料理
- No.107 箸は東洋の神秘
- No.108 足軽たちの食糧事情
- No.109 官渡の戦いの決め手
- No.110 都市を食いつぶして進む軍隊
- No.111 兵站と商人