本の紹介
世界の様々な国で、仮面・仮装の来訪神の出現する祭りが行われています。
来訪神は「おとずれ神」とも呼ばれ、時を定めて人々を訪れ、幸いを与えて災厄を祓う神です。
本事典は、様々な仮面・仮装の来訪神にまつわる行事や概念を解説する第一部「様々な来訪神」に加え、来訪神に関連する545の用語を選択し、4つの大きな項目に分類、それぞれの用語に概説をつけた第二部「来訪神用語辞典」を収録した、来訪神の総合事典です。
《本書の内容》
序 ユネスコ無形文化遺産となった来訪神
●様々な来訪神
Ⅰ 大和文化圏の「ナマハゲ系儀礼」
Ⅱ 琉球文化圏の来訪神「ニライ・カナイ」
Ⅲ 混合文化圏の「お年玉」の起源となった来訪神
Ⅳ グローバルな来訪神
●来訪神用語辞典
Ⅰ 大和文化圏の仮面・仮装の来訪神
Ⅱ 琉球文化圏の仮面・仮装の来訪神
Ⅲ 混合文化圏の仮面・仮装の来訪神
Ⅳ 世界の仮面・仮装の来訪神
◆付録 全国 仮面・仮装の主な来訪神 行事一覧
《著者について》
平 辰彦(たいら たつひこ)
昭和33(1958)年6月30日、東京都杉並区に生まれる。玉川大学文学部英米文学科卒業。同大学院修士課程(英文学専攻)修了後、早稲田大学大学院文学研究科修士課程(芸術学専攻)修了。明星大学大学院人文学研究科博士課程(英米文学専攻)修了。博士(英米文学)。日本演劇学会、民俗芸能学会、日本比較文学会、国際融合文化学会各会員。
主著に『Shakespeare劇における幽霊─その演劇性の比較研究─』(学位論文)、編著に『撩乱女性川柳』(緑書房)、『十六世川柳 青田川柳作品集 牛のマンドリン』(あざみエージェント)など。桐朋学園大学短期大学部、文教大学女子短期大学などの非常勤講師を経て秋田栄養短期大学准教授。現在、尚美学園大学で「舞台芸術」「伝統芸能論」「日本文化論」「文学」などを担当。平和新聞「平和川柳」選者、東京川柳会主宰、18世 川柳宗家 平川柳として活動。